今回は、古くなった建物を建て替えをした地主さんの変貌ぶりに、平田自身がビックリしたお話をさせて頂きます。
「劇的ビフォーアフター」というテレビ番組をご存知だったでしょうか?
惜しくも2016年11月いっぱいで終了してしまった番組なのですが…
劣悪な(割と住みにくい)悩みを抱えている家を、リフォームすることにより住環境の問題解決をしてきた番組でした。
まず「ビフォー」を見せます。
階段が急だったり、ありえないところに風呂があったり、家主の住みにくい間取りの動線を画面で視聴者に訴えます。
住みにくい家屋の共通点は、昔行なった強引な建て増しやリフォームなどで「ヘンな間取り」になってしまった、というところです。
で、問題の解決は「匠」と呼ばれる建築士や大工さん。
素晴らしいお家へと生まれ変わらせてくれるのです。
工事施工途中、家主は一切見学しません。
それは「アフター」のお楽しみ!! ってワケなんですね(^^)
いよいよ完成したお家を依頼者が見学するはこびとなります。
生まれ変わった自分のお家を見て、うれしそうな笑みを浮かべ
「うあ~!」
となります(^^)
僕はテレビを見ていて、この瞬間いつもこう思いました。
「幸せそうだなァ…」と。
偏屈だった地主さんの変貌ぶりにビックリした出来事
数年ほど前、建物の建て替えの為に土地測量した現場がありまして、
そこの地主さん、すごく偏屈な方だったんです。
とにかくいつもイライラしていて
「おい、いつまで測量かかるんだ!」
「隣地のあいつとは嫌いだから立会わねーぞ!」
「早く分割した測量図面を持ってこい!」
などなど、すごく高圧的なカンジ…
4か月ほど要し、無事測量業務が終わりました。
さらに、1年後、
その地主さんが、測量した土地上に、建物を新築なさいました。
有難いことに、新築の建物登記の依頼も承り、その地主さんのところに1年ぶりにお邪魔させて頂きました。
(土地家屋調査士は土地測量の他、新築建物の表題登記代理も業としています)
古ーい建物は除去され、すごくきれいで立派な建物がそびえたっていました。
そこから出てきたのが、あの偏屈なおじさんだったのですが、
顔の表情がと明らかに1年前とは違うではありませんか!!
「ようこそ、いらっしゃい。お久しぶりですね!」
なーんて言ってらっしゃる。。
「新築おめでとうございます。すごくキレイで立派な建物ですね」
と言ったら、
「でしょ?毎日快適でね。日々が楽しいんだよね」
と仰っていました。
住環境で窮屈な思いをしていませんか?
この地主さんが以前まで住んでいた家屋は、昭和40年代に平屋を新築し、その後、2階部分を増築、さらに建て増しによる増築を繰り返した建物でした。
なので、「ビフォーアフター」に匹敵するくらい、住みづらい家屋で長年生活していました。
本来、家って、癒しの空間であるべきだと思うのです。
それが逆にストレスのたまる空間となっていたのです。
この地主さんが偏屈だったワケではなく、住環境がこの地主さんを偏屈にしてしまったのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
住環境が人を変える!
これ、間違いない事実でございます。
僕は決して建て替えやリフォームを勧めているわけではなく、
「住環境」によって、人の心が攻撃的にもなるし、穏やかにもなる、
ということが言いたかったのでした。
今お住まいの環境に目を向けてみませんか?