距離感を「測量」してみる

「三尺下がって師の影を踏まず」という言葉をご存知でしょうか?
弟子が師匠にお供するときは三尺離れて影も踏まないようにする、
ということを言っているのですが、
つまり、弟子は師匠を敬い、
礼儀を忘れてはならないという戒めの意味が込められています。
 
この言葉で注視すべき点は、
「三尺」という具体的な数値で表現されているところです。

「三尺」とは約91cm。

師弟関係における師匠のなわばりは半径91cmで囲まれた部分であると読み取れます。

つまり、師匠と弟子の適正な距離間隔なんですね。
弟子は師匠のなわばりを常に意識しなければなりません。

目次

適切な対人距離とは?

簡単な話、
師匠と弟子の対人距離の間隔が91cmという具体的な数値で示されていれば、
弟子は師匠との接し方が明確になります。

師匠のなわばりに侵入してしまえば「馴れ馴れしい」と思われてしまうし、
逆にあまり遠くに離れてしまうと「よそよそしい」と思われてしまう。

対人関係は、距離感覚をいかに把握するかがポイントです。
で、この適正な距離感覚の把握には「駆け引き」が必要です。

近すぎたかな、と思ったら離れて、
離れすぎかな、と思ったら近づく。

まさに心の「測量」ですね。。

その繰り返しにより、相手のなわばりがイメージできてきます。
快適な距離感覚が見えてきます。

その一連の駆け引きがコミュニケーション能力の発展となるわけです。

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