近所の人間関係が苦手な人のたったひとつの特徴とは?

測量の仕事で、ご近所の方々を交えて土地境界線のお立会を行っていると、
4人中1人は不平不満を仰る方がいらっしゃいます。
「あの人の家はうるさい」
「あの人から以前、嫌がらせを受けた」
「あの人が嫌い」
などなど…
で、「あの人」に会いに行ってみると、すっごく良い人だったりします。
もちろん、不快な気持ちのままで過ごしている近隣の方の心情は尊重しております。
そんな中で、気づいたことがあります。
それは、近所の人間関係が苦手な人の特徴です。

ずばり「満たされていない」から

自分が満たされていないと
・自分に自信がもてない
・良好な人間関係も築けない
・イヤなことを「ノー」と言えない
・対人の距離感がつかめない
・イライラすることが多い
・傷つくことが多い
・バカにされている気がしてならない
・相手をとにかくどうにかしたい
などなど…
自分にも厳しいし、
他者にも厳しいし、
社会に対しても厳しい。
これ、しんどいですよね…

なぜ自分が「満たされていない」のか?

それは、過去の未解決事件によって未だに満たされていないのです。
未解決事件とは、自分自身が自分の身内などから受けた言動、仕打ちの事です。
例えば自分のお母さん。
「あなたは、お母さんから厳しくされて心に傷ついた経験はありますか?」
幼少期を良く思い出して下さい。
お母さんから言われた酷いひとことやひどい行為などにより、
そのような古い経験が、ご近所さんなどからの目の前のイヤな出来事があった際に沸々と思いだされてくるのです。
「怖かった」
「悲しかった」
「みじめだった」
という、未だに「満たされていない」感情が、あなたに「ザワザワ」っとした信号を送っていたのです。

イヤな感情は切り捨てず、受け入れてみる

イヤな感情。
「悲しい」
「怒りっぽい」
「みじめ」
「憂鬱」
「怖い」
などは、切り捨てたくなりますね。
だって、味わいたくないですから…
でも、そんな人(例えば怖い人)が現れると「ザワザワ」信号を受信します。
未解決事件を無意識に思い出しているから…
なので、
「押してダメなら引いてみろ!」作戦です(^_^;)
イヤな感情を切り捨てても「ザワザワ」と苦しい思いを味わうなら、
いっそのことそれらの感情を受け入れてしまうのです。
「怖くてもいいんだね」
って。
これが究極の「距離感」です。
感情を客観視することへの「セルフラブ」です。
自分(意識)と感情の良好な距離感なんです。

近所と良好な関係を築くには

近所と良好な人間関係を築くためには、まず自分自身と良好な関係を築く必要があります。
自分自身と良好な関係を築くという事は、ありのままの自分を受け入れることができるようになる、ということです。
過去の未解決な感情を受け入れることが最善です。
人は、自分の事を受け入れられると、相手の事も受け入れられるようになります。
具体的には、相手の騒音や悪事などの欠点が気にならなくなってくるのです。

まとめ

心理学では「投影」というものがあります。
自分の心の中が周りに映し出される、という事なんですが、
相手のイヤなところは、自分のイヤなところを映し出している、ということです。
つまり、ご近所を変えるには、自分を変える必要があります。
自分が変われば、ご近所も変わります。
(厳密には変わったように映る)
近所の人間関係で、苦手と思う人と仲良くする事は難しいけど、
自分と仲よくする事はできますよね!

自分自身と仲良くなって、身近な人とも良好に過ごす。
ここまでのプロセス、工夫、良い意味でのストレスが、人間関係の距離感の測量的感覚なんですね。

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