ご近所にいるクレーマーの特徴とは

以前測量を担当した現場で、近隣住民のほとんどの方から嫌われていたおばさんが居ました。
そのおばさんは、測量当該地から少し離れたところに居住していたので、
直接的に境界立会い等は関係がなかったのですが、僕もそのおばさんに怒られたことがありました(笑)

土地の測量業務は、測量当該地のみを測るものではなく、道路の広範囲を測っていく作業があるのです。
ジクソーパズルみたいに、周りから測っていかないと、当該地の形状を正確に割り出せない場合もあるのです。

そこで、望遠鏡を担いで道路をウロウロしていたところ、このおばさんに怒られてしまったんです。
「何許可なくウロウロしているんだ!」
と言われたので、名刺を渡し、事情を丁寧に説明し、理解はして頂いたのですが、
そのおばさんのお話がとても長くて苦労した経験がありました(^_^;)

「役所の人?」
「前もって知らせて欲しかったわ」
「不審者かと思った」
「どなたの依頼?」

いかに僕の行為が無礼極まりないことだ!という旨の事を延々1時間くらいずっとお話しされていたのでした。
僕もさすがにお話が「長い」と感じたので、

「仕事の続きがあるので失礼します。」

と言えればよかったのですが、
そのひと言が言えずに悶々としてしまったことがありました。
結局、おばさんの方からギブアップになりお話は終了しましたが、おかげで作業時間が大幅に狂ってしまいました。

監視するご近所さん

先ほどの出来事をすぐに依頼者に報告しました。
すると、

「○○さん(おばさん)のお話を1時間以上も聴いていたの?」
とビックリなさっていました。

「○○さんはこの変じゃ有名な偏屈なクレーマーおばちゃんなんだよね」
と仰っていました。
「特にゴミ置き場を常に監視していて、回収日と違うゴミを置いていったら、その人の家にゴミを持っていき延々と叱るらしいよ」

確かにゴミ出しのルールは大切だと僕も強く思います。
このおばさんの言っていることは決して間違っていない。
ゴミは放置するとカラスや野良が漁ってしまうので、その後の始末も大変だ。
なので、叱ってくれることはむしろ地域にとっては、有難い存在だとも思う。

しかし、このおばさんを僕が問題だと思うのは、「必要以上」ってところなんです。
「必要以上」にゴミ出しをずっと監視している状態や、
「必要以上」に家まで押しかけて、延々と怒っているところなどに、近隣住民の苛立ちも理解できるのです。

近所のクレーマーの特徴

このようなおばさんの特徴は、ひとことでいうと「孤独」なんですね。
他人を支配しようとすることによって、自分の存在価値を確認している作業なんですが、
裏を返すと、誰にも相手にしてくれない、何をしたらよいかわからない、
日常生活の中で、自分が社会とどのように接してよいのか理解できないゆえに存在価値がわからない。
つまり「寂しい」のです。
だから延々と長く叱る、ということが言えます。

同じ土俵に乗らない

では、このおばさんのようなクレーマーの対処法はどうすればよいでしょうか?

それは、相手の期待通りの反応をしてはいけない、ということです。
本件の場合、相手のおばさんはクレームを言いたくて仕方がない、ということが言えます。
それも長く延々と話したがっている。
なので、早く話を切り上げるような工夫をすることが大切です。

おばさんに何かクレームを言われたら、ある程度お話を伺って、これ以上、埒が明かないと判断したら、
「貴方様の仰っていることは大変よく理解できます」
と、相手のお話をわかろうとしている旨を伝えた上で、

「お話の途中で大変申し訳ございませんが、私を待っているお客さんがいらっしゃるので、これにて失礼いたします」
と、こちらの主張や、これ以上はいろいろと大変な旨を正直に伝えることも大切なんですね。

相手と同じ土俵に乗らない。
これ、自分を守るために必要なコミュニケーション術なんです。

まとめ

パワハラ上司も、モンスターペアレントも、モラハラ夫も、ご近所のクレーマーも、
相手を攻撃する人の特徴は、基本的に「心が弱い人」だったりします。
不安や恐れを抱いているから相手を攻撃する。

なので、そんな弱い面を抱いた彼等の心理を理解するだけで、相手からの攻撃をうまくかわしたり、上手に言い返したりすることができるのです。

「相手を理解し自分を守る」で良好で程よい距離感を!

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